佐賀県唐津市の早稲田佐賀中学校・高等学校は、2010年(平成22年)に開校した早稲田大学の「系属校」です。
早稲田佐賀高校は市内唯一の私立高校で「系属校」でもあるため全国から注目を集める一方で、「早稲田 佐賀 やばい」というキーワードがネット上で話題になっているのも事実です。
本当に、「早稲田佐賀はやばい」のか?
進学や入学を検討しているお子さんや親御さんにとっては気になるポイントではないでしょうか。
この記事では、早稲田佐賀高校に絞って「やばい」と言われる理由を6つと、それでも早稲田佐賀を目指す理由などについて詳しく解説していきます!
早稲田佐賀が「やばい?」といわれる理由6選
佐賀県唐津市という人口約11万人のまちにある早稲田佐賀高校の定員は1学年240名。
138名の早稲田大学推薦枠があるので、おおよそ半分2人に1人は「都の西北」へ進むことができます。
しかしネット上にはネガティブな口コミもあり、「早稲田 佐賀 やばい」のキーワードがあるほど。
本当にそうなのか、「早稲田 佐賀 やばい」と言われる理由を6つ考察です。
校則がきびしすぎる?
「早稲田 佐賀 やばい」と言われる1つめの理由は、校則がきびしすぎると言われていることです。
•『寮生』……スマホ持ち込みには親の許可が必要。使用ルールがある。スマホの”夜間預かり”。
•『自宅生』…学校への携帯持ち込みはOKだが、校内での使用は認められず、電源をOFFに。
早稲田佐賀高校は、約9割の生徒が寮生活しているようです。

学生にとっては不自由でストレスを感じそうですね。難関大学への進学を強く目指す生徒は、この環境をメリットと割り切る発想の転換が必要かもしれませんね。
•男子……ツーブロック禁止。髪が耳や襟にかかってはいけない。前髪は眉毛の上。
•女子……肩より長い場合は後ろでまとめるか三つ編み。前髪は眉毛の上。

「髪型が昭和的」の口コミがありました。でも…坊主強要ではありませんし…
お金持ちが行く学校?
2つめの理由は、首都圏基準のような学費・寮費が高いのでお金持ちが行く学校と思われていることです。
•学費……入学金11万円+学費約53万円+施設設備費など約30万円=初年度約94万円。
•寮費……入寮費15万円。年間寮費42万円+食費年間約50万円=初年度約110万円。
寮生活をするとなると初年度に200万円以上のお金が必要になります。
地方の公立高校と比較すると、ご家庭の経済的な負担は決して小さくはありませんね。
退学者が多い?
3つめの理由は、退学者が多いと言われていることです。
早稲田佐賀高校の一学年の定員は240名ですが、確かに2022年から2024年の卒業生の人数を見ても少なくなっていますね。
•2022年卒業生……229名
•2023年卒業生……215名
•2024年卒業生……202名
親元を離れることによるホームシックや、厳格な寮の規則に馴染めない生徒の存在、早稲田大学の推薦枠を得るための成績を維持し続けるプレッシャーがある、と答えている生徒もいます。
地方出身者が多いので寮生活をする生徒が多い、という特殊な状況が、他校と比べて退学者が多くなっている要因かもしれませんね。
制服がダサい……?
4つめの理由は、早稲田佐賀高校の制服がダサいといわれていることです。
特に女子の制服が「可哀想なくらいダサい」といわれているようです。
佐賀県 早稲田佐賀高校
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現在価格:30,000 円
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特に私立は「デザイナーズブランド」の制服が多く、学生生活を彩る制服は10代の女子にとって、高校選択の重要なポイントになる場合もありますね。
女子の靴下は指定の黒色ハイソックスと校則で決まっています。
私立にしては施設が古い
5つめの理由は、県立高校の跡地をそのまま使っているため、私立にしては施設が古いということです。
私立高校のイメージは、公立高校よりは施設が整備されて充実し、洗練された印象の校舎などを思い浮かべてしまいます。
しかし口コミの中には、早稲田佐賀高校の体育館が狭い、プールがない、図書館の本の数が少ないなどがあり施設面の不満があるようです。
ただ、2025年度の学校案内を見ますと、第2グランド&弓道場を整備工事する予定もあるようですので、少しずつ改善されているようですね。
早稲田大学以外の難関大学へ行けない?
6つめの理由は、早稲田佐賀高校の定員は1学年240名で138名の早稲田大学推薦枠があるため、早稲田大学以外の難関大学へ実績が弱い点です。
2024年度卒業生 大学合格実績(抜粋)
•私立大学
•早稲田大学 推薦者 106名
•青山学院大学 3名
•中央大学 4名
•明治大学 3名
•立命館大学 3名
•国公立大学
•九州大学 3名
•長崎大学 2名
•鹿児島大学 1名
•東京外国語大学 1名
•横浜市立大学 1名
他大学への進学実績は、有名難関大学はいずれも一桁の合格者にとどまっています。
「どうしても都の西北に!」と早稲田大学を第一志望の学生にはおすすめですが、他の難関大学への進学も視野に入れている場合は、地元の公立進学校(例・長崎西高校等)がベターかもしれません。
それでも早稲田佐賀高校を目指す!
それでも早稲田佐賀高校を目指す!早稲田大学に行きたい!という生徒や親御さんもいると思います。
早稲田佐賀高校は、早稲田大学の創設者・大隈重信の故郷である佐賀県に中高一貫校として誕生した「系属校」です。
早稲田の「付属校」である早稲田大学高等学院(早大学院)は男子校ですが、「系属校」の早稲田実業高校(早実)と早稲田佐賀高校は共学なので男子にとってはポイントが高いかも!
学校がリリースした「早稲田佐賀VISION25」において、「今後長期的に早大推薦枠を50%から80%に拡大する」と明記されているので、早稲田大学への推薦枠が増えていくのではないでしょうか。
早稲田佐賀はやばくない?……その真偽は?
ネット上や口コミで「早稲田佐賀がやばい」といわれていますが、もちろん全ての生徒がそのように感じているわけではなく、良かった(やばくない)の声も多く挙げられています。
•熱心な先生が多く手厚いサポートをしてくれます。
•根も葉もない書き込みも中にはありますが、早稲田佐賀を実際に見てもらえればすぐにいい高校だとわかります。
•2017年、甲子園に出場できチームメイトとの結束を強く感じました。
•寮の食事が美味しいです。ひと月に同じ主菜はありませんでした。
ほかのキーワードに「いじめ」「落ちこぼれ」などもありますがその真偽のほどは定かではありません。全国どの学校でもそういった事例はありますので…。
まとめ
早稲田佐賀中学校・高等学校は、2010年(平成22年)に開校した早稲田大学の「系属校」で、偏差値68の早稲田佐賀高校は、私立の雄・早稲田大学へ毎年138名の推薦枠を設けています。
注目を集める一方で「早稲田 佐賀 やばい」というキーワードがありましたので、6つ考察してみました。
•校則がきびしすぎる?
•お金持ちが行く学校?
•退学者が多い?
•制服がダサい……?
•私立にしては施設が古い?
•早稲田大学以外の難関大学へ行けない?
このような面がある一方で、「楽しい学生生活を送れた」「子供が行って良かったと言っている」などの口コミもありますので、この記事も参考にしながら、検討してみてはいかがでしょうか。
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