10月13日に行われる『第37回出雲全日本大学選抜駅伝競走』に初出場する志學館大学。
その1区を走る中村晃斗選手に早くも注目が集まり「台風の目になるのでは?」と話題になっています。
中村晃斗選手は高校時代に上位入賞などの成績は残していませんが、9月12日~14日に京都で行われた「西日本インカレ」で1500mと5000mで優勝し二冠。
志學館大学を出雲駅伝へ導いた、とも言われる中村晃斗選手の高校時代や、なぜ志學館大学へ進んだのかなど、詳しく解説していきます。
•中村晃斗の出水中央高校時代は?
•中村晃斗が志學館を選んだ理由は?
•中村晃斗が目指す陸上は?
中村晃斗の出水中央高校時代は?
中村晃斗選手の出水中央高校時代は、ケガに悩まされた3年間だったようです。
高校1年生の頃から、シンスプリント(すねを痛める)や疲労骨折などのケガが多く、3年間のうち2年以上は走れなかったといいます。
当然、大会出場機会も少なく、2020年の鹿児島県高校駅伝では9位との記録があります。
出水中央高校は、「強化指定部」に陸上競技部、特に駅伝部が指定されている強豪校。
中村晃斗選手も夢や希望を持って入学されたことと思いますが、「走りたくても走れない」状況は「苦しかった」と語っています。
出水中央高校出身の仲間は強豪校へ
中村晃斗選手と同じ、出水中央高校の出身者の中には、強豪校へ進んだ選手が多くいるようです。
出水中央高校から、関東の強豪校へ進んだ選手は、高校時代も数々の大会で優勝や上位入賞・区間賞など、輝かしい実績を残した選手ばかりです。(一部ご紹介)
創価大学の石丸惇那選手は、第37回出雲駅伝に出場するようで、「楽しみ」と話しています。

高校時代は一緒に走ることもできなかった。今は一緒に走ってもトントン、または勝てるぐらいの力がついているので、そこを見せたい。
石丸惇那選手は去年の出雲駅伝では、1区を走っていますので、もしかしたら同じ1区を走るかもしれませんね。
中村晃斗が志學館大学を選んだ理由は?
中村晃斗選手が志學館大学を選んだのは、いくつかの理由があるようです。
強豪校は監督が練習メニューを作るのが一般的ですが、中村晃斗さん自身で練習メニュー(1ヶ月に750キロ走り込むなど)を考えているそうです。
しかし、自主性が強すぎて前迫勇太監督が練習を止めることもあるといいます。
「速くなりたい」の思いから、自身で考えたメニューに取り組んだ結果が成績にも現れるように。
【#西日本インカレ】
— 4years. (@4years_media) September 23, 2025
大会2日目の夕方に1500mを制した後、興奮のあまり一睡もできずに翌朝の5000mで優勝。駅伝シーズンで台風の目となるかもしれません。#志學館大学 ・ #中村晃斗 が1500mと5000m「二冠」 #出雲駅伝 と全日本は1区で勝負をhttps://t.co/GhuzgY18pM
関東の強豪大学に進むよりも、中村晃斗選手には合っているのかもしれませんね。
志學館大学陸上部の崩壊救う?
中村晃斗選手が地元に残り志學館大学へ進学したことによって、陸上部の崩壊を救ったといいます。
中村晃斗選手が入学する前の志學館大学陸上部は、部員数が不足して大会出場すら出来ない状況。
しかし、中村晃斗選手が入学したことを知った県内の後輩が、8人入部してきたそうです。
中村晃斗選手の存在に刺激を受けた後輩もレベルアップした結果、出雲駅伝の初出場をつかみました。

中村選手と同じ距離を走ろうとして3日で諦めた後輩もいるようですね。
中村晃斗が目指す陸上は?
中村晃斗選手が目指す陸上の目標は、社会人1年目か2年目で「日本選手権優勝」と語っています。
7月5日に行われた日本選手権の男子1500m予選では、惜しくも7着の成績に。
7/5 日本選手権
— 九州長距離王国 (@kyusyulongdis) July 5, 2025
男子1500m予選1組
中村晃斗選手(志學館大)はスタートから先頭を引っ張る積極的なレース!
残り2周での山口選手(早稲田大)のロングスパートにも上手く対応しましたが、3:44.11の7着で惜しくも決勝進出はなりませんでした。
しかし最高峰の舞台でも大きな存在感を示しました😊#中村晃斗
ちなみに、早稲田大学のエース・山口智規選手のタイムは3分41秒58。
山口智規選手は6月5日~8日まで岡山で行われた、日本インカレで1500mと5000mの二冠を達成。
1500m | 5000m | |
山口智規選手 | 3分40秒46 | 13分40秒06 |
中村晃斗選手 | 3分47秒12 | 14分24秒00 |
現状はタイムに少し差があるようですが、中村晃斗選手にはまだまだ伸びしろがありそうですね!
まとめ
出雲駅伝に初出場する志學館大学のエース・中村晃斗選手が今注目をあびています。
出水中央高校時代は、ケガに悩まされた3年間だったといい、選手的にもはぼ無名の選手でした。
ケガで苦しんだ経験から自分のペースで取り組みたいと関東の強豪校には進まず地元の志學館大学へ。
中村晃斗選手が入学したことで後輩8人が入学し、崩壊の危機にあった陸上部を救ったそうです。
後輩もレベルアップした結果、第37回出雲駅伝の初出場をつかみました。
社会人1年目か2年目で「日本選手権優勝」と語っている中村晃斗選手から目が離せませんね。
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