2018年から始まったバレーボールの国際大会「ネーションズリーグ」。
男子バレーボール日本代表の「ネーションズリーグ」2025が、6月11日に開幕しました。
しかし、男子バレーボール日本代表のメンバーにファンの間では「なぜ石川祐希選手がいないの?」「高橋藍は?」「西田選手は?」と多くの声があがっています。
男子バレーボールといえば、真っ先に名前があがる人気選手が、メンバーに入っていないのはなぜなのか、詳しく解説していきます。
•石川祐希ネーションズリーグ出ない4つの理由!
•石川祐希はいつから合流?
•高橋藍が出ない理由は?
•西田有志が出ない理由は?
石川祐希ネーションズリーグ出ない4つの理由!
FINB(国際バレーボール連盟)の主催で開催され、2025年から男女ともに18か国が参加して”世界一”を争う「ネーションズリーグ」。
予選ラウンドでは各チームがそれぞれ12試合を行って順位を決定し、上位7チームと開催国1チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出。
「負けたら終わり」の決勝トーナメントはベスト8の戦いとなり、6月11日に初戦を迎え、6月15日までのところ4試合行い3勝1敗の日本チームですが、「日本代表の顔」石川祐希選手の姿がありません。
この出来事にSNS上では「だいぶショックすぎ」「がっかり」などのコメントが寄せられています。
石川祐希選手はなぜ出ないのでしょうか。理由を4つ考察です。
疲労回復の時間確保
石川祐希選手がネーションズリーグに出ない1つめの理由は、疲労回復の時間確保のためです。
6月11日、ロラン・ティリ監督が招集したネーションズリーグメンバーの中に石川祐希選手の姿がありませんでした。
石川祐希選手は現在、イタリア1部リーグ・セリエAのペルージャに所属しています。
そのペルージャが5月18日(日本時間19日)に欧州チャンピオンズリーグで初優勝を果たしました。
通常10月から翌4月まで開催されるクラブシーズンですが、今回は、欧州チャンピオンズリーグまで進みましたので、ネーションズリーグ開幕約一ヶ月前まで試合があったことになります。

一ヶ月弱前まで緊張感ある中でプレーをしていましたので、疲労回復の時間は必要ですね。
若手選手の起用
石川祐希選手がネーションズリーグに出ない2つめの理由は、若手選手の起用です。
今大会の主将は石川祐希選手(29歳)にかわり、2歳年下の富田将馬選手(27歳)が務めます。
現在の日本男子バレーボールチームのメンバー。
アウトサイドヒッター | オポジット | ミドルブロッカ- | セッター | リベロ |
大塚達宣(24歳) | 宮浦健人(26歳) | 村山豪(26歳) | 下川諒(25歳) | 小川智大(28歳) |
富田将馬(27歳) | 高橋慶帆(21歳) | 西本圭吾(26歳) | 大宅真樹(30歳) | 藤中楓志(25歳) |
甲斐優斗(21歳) | エバデダン ラリー(24歳) | |||
山崎彰都(27歳) | 佐藤駿一郎(25歳) |
若手や新戦力の起用が目立ち、平均年齢が若干若くなった印象でしょうか。
2025年ネーションズリーグのメンバーは、パリ五輪の時よりも若手中心の編成にシフトしていますね。
ロラン・ティリ新監督の「再構築」方針
石川祐希選手がネーションズリーグに出ない3つめの理由は、ロラン・ティリ新監督による新チームの「再構築」方針によるものです。
監督のロラン・ティリさんは、2028年ロサンゼルス五輪でメダル獲得を目標に掲げています。
その目標に向けて、チームを「再構築」する、と語っています。
今大会の「ネーションズリーグ」では、国際大会という舞台で表彰台を目指すのはもちろんですが、それよりも”経験を積む”ことを重要視しているようです。
主力メンバーがいないチームで、他の若手選手の起用や新しい戦術を試す機会ととらえ、日本チームそのものを「再構築」する、という方針なのでしょうか。
コンディションニング調整
石川祐希選手がネーションズリーグに出ない4つめの理由は、コンディションニング調整です。
石川祐希選手はコンディションニングに関して非常に高い意識を持っているため、本人からもそのための時間が必要と、監督に伝えているようです。
石川祐希選手のコンディションニング調整の内容は、日々の食事、ストレッチ、ウエイトトレーニング、超音波治療器を用いたケア、そして睡眠などです。
世界の舞台で勝ち抜くパフォーマンスを披露するために、意識の高い石川祐希選手にとって、
自分が納得できる状態までしっかりとコンディションニングを整える期間なのかもしれません。
石川祐希はいつから合流?
石川祐希選手の合流は、ティリ監督のコメントから7月の千葉開催第3週の大会からだと思われます。
6月15日の試合を終えて、3勝1敗と好スタートをきった日本チームですがこれからまだまだ世界の頂点を目指す戦いが続きます。
決勝ラウンドに勝ち進むと2か月に近い長丁場となることをふまえ、ティリ監督には今後代表メンバーを入れ替えるプランがあるようです。
「千葉大会においては、最良のメンバーで臨みたいと思う。そこに向けてそれぞれの選手と一対一で対話を重ねてきた」と語っており、その中に石川祐希選手の名前がありました。

石川祐希選手の、高い打点から繰り出すインナークロスが千葉から見れるかもしれませんね。
高橋藍と西田有志が出ない理由は?
日本男子バレーボールをけん引してきた選手で石川祐希選手以外に名前があがるのが、高橋藍選手と西田有志選手ですが、今回のネーションズリーグに2人の姿もありません。
「イケメン」の高橋藍選手と「雄叫び」の西田有志選手の不在に多くのファンは残念だったようです。
高橋藍選手と西田有志選手がネーションズリーグに出ない理由何でしょうか?
高橋藍が出ない理由
高橋藍選手が2025ネーションズリーグに出ない理由は、石川選手と同じく休養が必要だからです。
ティリ監督は、高橋藍選手についても

シーズンを通じて非常に求められていた選手、ハードなスケジュールをこなしてきたので、休養が必要なのも当然のことだと思う、最善のコンディションで戻ってきてほしい
高橋藍選手は、2024年に2度足首のねん挫をしており、一度はじん帯を切ってしまい「足をつけない”痛い”を超えた感覚」ほどの大けがだったようです。
しかし、高橋藍選手も7月の千葉開催第3週の大会から合流するのではないか、といわれています。
若い女性だけではなく、多くのスポーツファンが両選手の代表復帰を心待ちにしていることでしょう。
西田有志が出ない理由
西田有志選手が、2025ネーションズリーグに出ない理由は、ロサンゼルス五輪を見据えた決断です。
マスコミの取材に対して「長く世界と戦い続けたい」「常にトップであり続けたい」と語る西田選手。
2025ネーションズリーグの期間は、「自主練習に充てる期間」にする考えがあるようです。
一度外れると、同じオポジットの宮浦健人選手などに、ポジションを奪われるリスクもある中での決断ですので、かなりの葛藤はあったようです。
「チームを引っ張ってほしい。先頭を走ってほしい。」とティリ監督からも言われており、また、今回のネーションズリーグにおいても「不測の事態」があれば出ることも視野に入れているそうです。
明るく元気なキャラクターと豪快なスパイクで人気のレフティー・日の丸を背をった西田有志選手の姿を楽しみにまちましょう。
まとめ
6月11日に開幕した男子バレーボール日本代表の「ネーションズリーグ」2025。
しかし、男子バレーボール日本代表のメンバーに石川祐希選手、高橋藍選手、西田選手の姿がなく、ファンの間からは「がっかり」のコメントが多く寄せられました。
石川祐希選手と高橋藍選手はハードなスケジュールをこなしてきましたので休養が必要と、西田有志選手はロサンゼルス五輪を見据えての理由から、今回メンバーに選ばれていないようです。
今のところ石川祐希選手と高橋藍選手は7月の千葉開催第3週の大会から合流予定とのこと。
「再構築」されたメンバーで勝利を積み重ね、石川祐希選手と高橋藍選手といい形で合流できるといいですね。
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