2025年8月5日から阪神甲子園球場で開催される『第107回全国高等学校野球選手権大会』。
63チームが参加して熱戦を繰り広げた鹿児島県では、神村学園高校野球部が優勝して3年連続の甲子園出場を決めています。
すでに全国49の代表校が集結し組み合わせ抽選会も行われ、神村学園は唯一対戦相手が決まらず、2回戦からの登場となります。最初のカードである長崎・創成館と石川県・小松大谷の勝者と戦います。
近年、甲子園で上位に進出するケースが目立つ強豪・神村学園の「強い」理由が気になります。
女子硬式野球部も全国大会の常連で、“いつかはアベック優勝”と神村学園野球部について詳しく解説していきます。
•神村学園野球部が強い理由3選!
•神村学園野球部小田大介監督の経歴
•神村学園野球部メンバーの出身中学は?
神村学園野球部が強い理由3選!
2025年7月26日に行われた鹿児島大会決勝戦で、れいめい高校を15対6で破り、3年連続8回目となる夏の甲子園出場を決めた神村学園高校野球部の強さの秘密は?
強豪校として全国の高校野球ファンにはおなじみとなっていますが、今年はどんなチームを作り上げてきたのでしょうか。
神村学園野球部が強い理由を3つ考察します。
① 投打の柱はプロ注目選手!
② 甲子園での経験値がすごい!
③ 科学的トレーニングの取り入れ
理由① 投打の柱はプロ注目選手!
強い理由1つめは、投打の柱に、プロ注目の超高校級選手がいる強みです。
エース・早瀬 朔(はやせ・さく)投手:身長185cm、本格派右腕。
•中学時代は、神戸中央シニアに所属し全国ベスト4進出。高校進学後も順調に成長、九州地区ナンバーワンの評価もある好投手に成長。
•150kmオーバーのストレートを角度ある軌道で投げ込み、先発&クローザーで力を発揮。
•甲子園での活躍次第では、高卒即プロ入りもあるかもしれません。
主将・今岡拓夢(いまおか・たくむ)選手:身長180cmの大型ショート
•中学時代は、早瀬朔投手と同じ神戸中央シニアに所属し全国ベスト4進出。高校進学後も順調に成長、2年夏の甲子園でも主軸として活躍。
•攻守ともに華のあるプレーで観客を魅了。長打力と安定感のある守備はどちらも高レベル。
•確かなキャプテンシーも魅力で、六大学or東都で活躍後に上位指名でプロ入り?
理由② 甲子園での経験値がすごい
強い理由2つめは、夏の甲子園に3年連続出場であり、2年連続ベスト4に進出の経験値です。
深紅の大優勝旗まであと少し、というところまで迫った2024年準決勝、東東京代表・関東第一高校戦では2年生が上位打線で出場し、2025年もレギュラーメンバーに。
•2番センター:入耒田 華月選手
•3番ショート:今岡拓夢選手
また、エース・早瀬 朔投手も2年春、夏の甲子園で計3試合に登板と経験十分。

今岡拓夢主将が「今年こそは、準決勝の壁を乗り越え、悲願の日本一を達成します」と力強く宣言していましたね。
理由③ 科学的トレーニングの取り入れ
強い理由3つめは、神村学園高校野球部は科学的トレーニングを取り入れていることです。
神村学園高校は野球部だけではなく、他の部活動においても「科学的トレーニング」を学校全体で積極的に取り入れているようです。具体的には、
•体力測定:基礎体力を把握するため定期的に体力測定の実施。個々の選手に合わせたトレーニングメニューを作成し、効率的なトレーニングを行う。
•動作分析:選手の投球フォームやバッティングフォームを分析。改善点を見つけ出し効率的な動きを習得できるようサポート。
•栄養指導:良いパフォーマンスには適切な栄養摂取は不可欠。栄養士指導による個々の選手に合わせた食事メニューを作成、体調管理を行う。
•心理トレーニング:試合中のメンタルや集中力維持のため取り入れる。目標設定、イメージトレーニング、メンタル強化など精神面での強化を図り、選手の成長を促す。
選手のパフォーマンスを最大限に引き出し、ケガのリスク軽減にもつながっているようです。
神村学園野球部小田大介監督の経歴
小田大介監督の経歴です。
高校 | 東筑紫学園高校 (甲子園出場はありません) |
亜細亜大学 | 木佐貫洋さん、永川勝浩さん、松田宣浩さんなど後にプロ野球で活躍する選手と一緒にプレー |
卒業後(2005年) | 神村学園高等部でコーチに就任 |
2006年 | 神村学園リトルシニアの監督就任 |
2013年~ | 神村学園高等部の監督に就任 春3回、夏5回、チームを甲子園に導く |
まだ42歳の若さですが、監督就任約10年で甲子園出場8回という素晴らしい実績を残されています。
小田大介監督は情熱タイプ?
甲子園の勝利監督インタビューでは落ち着きのある紳士的な受け答えが印象的な小田大介監督ですが、実は感情を抑えない情熱タイプのようです。
得点したり、ピンチを切り抜けたり、重要な局面では派手なガッツポーズで喜びを表現すると、つられて選手の気持ちもどんどん盛り上がっていくようです。
感情を表現することについて小田大介監督は
「あんなに頑張ってる子たちが活躍したら、うれしくてたまらない。思わずでてしまう」
自身も亜細亜大学ではレギュラーになれなかった過去があり、レギュラー、控え、ベンチ外すべての選手に目を配り、生徒たちと同じ目線でチームを強化していったのでしょう。
「厳しさ10割、愛情100割」時には青春ドラマのようなセリフも、小田監督の人柄を表しています。
神村学園野球部メンバーの出身中学は?
神村学園高校野球部は、県外出身選手の比率がやや高めで、九州を中心に西日本から有望選手が集まっている印象です。
(投)早瀬 朔 | 神戸中央シニア | 兵庫 氷上中学 |
(捕)山本 瞬 | 三田シニア | 兵庫 御影中学 |
(一)小山琳太 | 熊本中央ボーイズ | 熊本 城西中学 |
(二)西原維吹 | 佐賀フィールドナイン | 佐賀 成章中学 |
(三)山口源造 | 西松ボーイズ | 長崎 早岐中学 |
(遊)今岡拓夢 | 神戸中央シニア | 兵庫 鵯台中学 |
(左)結城柊哉 | 尼崎西シニア | 兵庫猪名川中学 |
(中)入耒田 華月 | 串木野黒潮 | 鹿児島 郡山中学 |
(右)梶山 侑孜 | 筑後ボーイズ | 福岡 荒木中学 |
まとめ
甲子園で上位に進出するケースが目立つ強豪・神村学園の「強い」理由が気になります。
① 投打の柱はプロ注目選手!
② 甲子園での経験値がすごい!
③ 科学的トレーニングの取り入れ
エース・早瀬 朔投手、主将・今村拓夢選手と投打の中心にプロ注目選手がおり、昨年の甲子園経験者も多く、2025年は頂点を目指す最大のチャンスかもしれません。
42歳の熱血漢・小田監督の下、九州を中心に西日本から有望選手が集まったメンバーで、
この夏、鹿児島県勢初と夏の全国制覇を目指します。
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