2026年3月19日に開幕、甲子園球場を舞台に13日間開催される第98回『春のセンバツ』。
タレントが揃う大阪桐蔭、“二刀流”菰田陽生選手を擁する山梨学院、織田翔希投手を中心に選抜連覇を目指す横浜、昨夏の覇者・沖縄尚学など優勝候補がそろう中、注目は21世紀枠選出の高知農業高校。
ごくフツーの地方公立校であり、しかも近年甲子園ではあまり見かけない農業高校ということもあり、
「どんな高校なの?」「どんなチーム?」「野球部の実力は?」「昨年秋の大会での実績は?」
など全国の高校野球ファンはもちろん、農業高校関係者を含む多くの方が注目しているようです。
この記事では、春のセンバツに21世紀枠として出場する高知農業高校野球部の監督などの情報をお届けします。
高知農業高校野球部監督の経歴は?
高知農業高校野球部の監督は同校教諭の下坂充洋(しもさか・みつひろ)さん。
今大会出場校32校の中で、最も若い33歳の青年監督の経歴をご紹介します。
下坂充洋監督の球歴
1992年高知県生まれの下坂充洋監督は、地元の岡豊(おこう)高校へ進学して硬式野球部に入部。
こちらも公立の岡豊高校は甲子園出場こそないものの、近年は「あと一歩で甲子園」という年が多い強豪校であり、下坂監督も3年生の夏は捕手として高知大会ベスト4に進出。
当時四国NO.1右腕と言われた田内亘投手(後にJR四国でドラフト候補に)とバッテリーを組み、明徳義塾高校との準決勝にのぞみましたが惜しくも0ー1で敗戦。
高校卒業後、東都大学の東京農業大学に進学して硬式野球部でプレー。
現在下坂監督は、高知農業高校の農業科(食品ビジネス科)の教諭として硬式野球部を率いています。
亜細亜大学、中央大学、駒澤大学、東洋大学など強豪校がひしめく“戦国東都”での体験をいかして「野球の奥深さ」「一球の怖さ」「勝負のキビしさ」を生徒に伝えてくれる下坂監督です。
高知農業高校野球部は部員数3人から18人!
高知農業高校野球部は部員数は、5年前はわずか3人でしたが、センバツ出場メンバーは18人!
1890年に創立、野球部は1947年に創部しましたがわずか4年で廃部。半世紀を経て1999年に“復活”。
明徳義塾高校が毎年のように甲子園に出場している高知県では、高知農業高校がこれまで優勝候補にあげられることはなく、それどころか近年は深刻な部員不足に直面していました。
2021年は新入部員が何とゼロ!野球部員がわずか3人だけとなり、当然単独での大会出場はかなわず、他校と連合チームを組んで何とか出場にこぎつけている状況でした。
その後、「農業高校」としての魅力を積極的に発信したり、地元の小中学生を対象にした野球教室を開催したり、地道な努力を積み重ねて野球部勧誘に努めました。
今回、春のセンバツに出場するのは新3年生が11名、新2年生の7名(女子マネージャー3名)。
32校中最も少ない部員数ですが、たった5年前に3人だったことを考えるとまさに奇跡と言えますね!
高知農業高校野球部のエース山下投手に注目!
高知農業高校のエースは、最速138kmのストレートを誇る右腕の山下蒼生(あおい)投手。
170cm・70kgと高校球児としては平均的な体格ですが、昨年秋の県大会準決勝では
あの甲子園常連校・明徳義塾を相手に延長10回を一人で投げ切り、3失点に抑える好投。
試合は惜しくもタイブレークの末に2-3で敗れましたが、山下投手のピッチングが今回選出の大きなポイントとなったのは間違いありません。
山下蒼生投手は同校の畜産総合科に在籍。週3時間は牛や豚などの餌やりや、畜舎の掃除を行い、ハムやベーコンの加工製造も学んでいます。
21世紀枠への選出理由
高知農業高校野球部が、21世紀枠への選出理由です。
①2021年度に新入部員がゼロとなり、連合チームでの大会参加を経験する中で、農業高校の魅力を発信し奮闘している
②野球部員が減少する中で、困難を克服し前向きに取り組んでいる。全国のモデルとなり、勇気と希望を与え、21世紀枠にふさわしい
①部員たちは小中学生対象の野球教室など地域の子どもたちとの交流に積極的に乗り出し、高知県内の野球の普及・振興活動の先駆けとなった
②農業実習で全員揃うのが難しく、練習でも選手は複数のポジションをこなす必要があるが、逆境も新たな発見につながると前向きに捉えて、監督と部員が一体となって役割を補い合ってきた
まとめ
2026年3月19日に開幕、甲子園球場を舞台に13日間開催される第98回『春のセンバツ』。
21世紀枠に初選出された高知農業高校野球部が話題になっています。
高知農業高校野球部を率いるのは、大会出場校32校の中で、最も若い33歳の下坂充洋監督。
たった5年前には野球部員が3人といい、「声を出すのも恥ずかしい」時代を経験してきた下坂監督ですが、部員減少の危機を乗り越えて初の甲子園に導きました。
春のセンバツに出場するのは新3年生が11名、新2年生の7名(女子マネージャー3名)。
エース山下蒼生投手を中心に、32校中最も少ない部員数ですが複数のポジションをこなす逆境を武器に、夢の大舞台で躍動して欲しいですね。

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