福岡県久留米市にある久留米大学附設(くるめだいがくふせつ)高校(以下、久留米附設)は、中高一貫教育の男女共学校です。
久留米附設中学からの内部進学組と、高校から入学した生徒が一緒に学ぶ併殺型の中高一貫校であり、その圧倒的な進学実績で福岡県外からの入学希望者も多い有名進学校です。
その高い人気ゆえに、一般的な高校とはかなり異なる特殊な状況が「やばい」と話題になることがあり、進学を希望される優秀なお子さんをもつ親御さんとしては気になるところではないでしょうか。
この記事では、久留米附設高校が「やばい」理由、「お金持ちが多いのか」などについて詳しく解説していきます。
•久留米附設高校がやばい理由3選!
•久留米附設高校はお金持ちが多い?
•久留米附設高校の偏差値や進学実績は?
久留米附設高校がやばい理由3選!
久留米附設高校は、一般の高校とは異なるその特性のため、いろいろな意味で「やばい」と噂になることが多いようです。
久留米附設高校の口コミには、「とても自由で楽しい学校」「勉強できる環境がカンペキ」「九州中の地頭のいい子が集まっている」などなど。
久留米附設高校の何が「やばい」といわれるのか、3つ考察です。
理由①卒業生に有名人が多い
久留米附設高校がやばい理由1つめは、卒業生に有名人がとても多いことです。
1950年(昭和25年)に創立の久留米附設高校は、当初から大変難易度が高い進学校として存在感を発揮しており、卒業後に有名大学に進み、実社会の各分野で活躍する人材を多く輩出しています。
•石橋秀一:ブリジストン取締役
•河北秀也 :東京芸術大学名誉教授。「いいちこ」のCM制作で知られる。
•孫正義 :ソフトバンクグループ創業者
•高田明人 :ジャパネットホールディングス代表取締役社長
•鳥越俊太郎 :ジャーナリスト
•堀江貴文 :実業家

お名前を聞いたことのある方ばかり!
皆さん高校生の頃から頭が良かったのですね。
理由②通学範囲
久留米附設がやばい理由2つめは、生徒の通学してくる範囲が広範囲ということです。
大都市・福岡から約40km離れた久留米市にある久留米附設高校は、松田聖子さんの故郷として知られ、福岡県では3番目、九州全体でも8番目の人口を有する中核市です。
久留米附設高校に通う生徒の7割~8割は、久留米市外からの生徒で、平均の通学時間は往復で3時間。
久留米附設高校には男子寮はありますが、女子寮はなく、基本下宿も認められていません。
そのため、高い志望を持った女子生徒は、遠くても久留米附設高校に通うといいます。
遠距離通学に関しては、マスコミに取り上げられたことも何度かあり、2021年テレ東の番組では、鹿児島県から往復4時間半かけて通学する生徒が紹介されていました。
「ラサール学園と同じレベルの学校に行きたい」と本人の意思で遠距離通学を選択したようです。

取材を受けた女子生徒は中学・高校の6年間遠距離通学を続け、卒業後は1年間の浪人生活を経て、2025年春に見事東京大学に合格したようです。
理由③「ついていけない」のワード
久留米附設高校がやばい理由3つめは、「久留米附設」で検索すると「ついていけない」のワードがあることです。
久留米附設高校では、授業の進むスピードが早いといわれ、また単に知識の詰め込みではなく、思考力や応用力が求められる授業内容のようです。
もちろん、学校側としても放課後の補修などでしっかりと対応してくれているようですが、毎日のことですので中には「ついていけない」と感じる生徒もいるようです。
また、事前に久留米附設高校の授業等についての情報を集める中で、「ついていけないのでは?」と不安になり心配するコメントもカウントされているようです。

附設周辺の塾には「附設についていけない生徒のために」の看板があるとか。
久留米附設高校はお金持ちが多い?
久留米附設高校に通っている生徒さんのご家庭はお金持ちなのでは?というコメントがネット上で見られるようです。
九州を代表するトップクラスの進学校ですので、可能性はありそうですが、実際はどうなのでしょう。
理由①シンプルに親の年収が高くて「お金持ち」?
まず、シンプルに通っている生徒の親御さんが「お金持ち」といわれる年収が高いことです。
医学部を目指す生徒が多いため、親の職業が医者や医学部に通わせれる経済的余裕のあるご家庭が多いのは当然かもしれません。
また、東大・京大・早稲田など、県外の難関大学への進学を支援するにはある程度の収入は必要です。
しかし、卒業生である堀江貴文さんは、自身の子ども時代を振り返った著書の中で、父親は高卒の平凡なサラリーマンと記しています。
「普通の会社員の家庭」のコメントもありますので、久留米附設高校に通う全ての生徒のご家庭が「お金持ち」ということがではないようです。
理由②遠距離通学者を支えて「お金持ち」
前述した通り、久留米附設高校に通う生徒の通学範囲はとても広範囲なため、遠距離通学に必要な経費を負担できる家庭、ということもあげられます。
男子生徒:寮(管理運営料+食費)月額約75000円×12か月=約90万円
女子生徒:バス・電車・新幹線などの通学費用
女子生徒の通学費用は、もちろん距離によりますが、月額数万円から中には10万円という生徒もいるようです。
年間約100万円の授業料だけではないので、ご家庭にとってはかなり負担になるかもしれませんね。
久留米附設高校の偏差値は?
久留米附設高校の偏差値は76と大変高く、同じ九州の私立高校としては鹿児島のラ・サール高校と双璧をなす存在です。
九州以外の方にとっては、私立の久留米大学は医学部以外の学部はそれほど難関ではないのに、なぜ同じ名称の高校が超進学校なのか?と不思議に感じられるのではないでしょうか。
久留米大「附属」ではなく、久留米大「附設」という名称の理由は、「大学の下位に属する“附属”ではなく、大学の学部と同列に位置づける」という設立時の方針によるようです。
この呼称からもわかる通り、他の国立・私立の進学校で見られる「附属」という考え方とは異なると考えていいでしょう。
附設高校から久留米大学への内部推薦制度はなく、実際に進学する生徒もほとんど存在しません。
久留米附設高校の進学実績
久留米附設高校は毎年圧倒的な進学実績を残しており、東京大学合格者数トップ20の常連校です。
毎年東京大学に30~40名、京都大学に10~20名、地元九州大学に40~50名が合格。
早稲田・慶応はそれぞれ30名程度が合格。
もちろん、国立大学医学部にも多くの合格者を出しています。
まとめ
福岡県久留米市にある久留米附設高校は、中高一貫教育の男女共学校で、その圧倒的な進学実績で福岡県外からの入学希望者も多い有名進学校です。
久留米附設高校の偏差値は76と大変高く、同じ九州の私立高校としては鹿児島のラ・サール高校と双璧をなす存在です。
久留米附設高校は毎年圧倒的な進学実績を残しており、東京大学合格者数トップ20の常連校です。
久留米附設に通学する生徒は、通常では考えられない遠距離から通学するケースがあり、多くの生徒が有名大学を目指して勉強に励んでいます。
孫正義さんや堀江貴文さんなど卒業生には有名人が多く、現在の在校生やこれから久留米附設高校への進学を目指す子どもたちへの期待も高まります。
コメント